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北海道の自販機は冬季に缶を凍らせないために在るという考察
投稿者:
神明スナフキン
投稿日:2005年11月10日(木)16時46分59秒
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編集済
礼文島のその冬は近年に珍しく大雪だった
日中から薄暗く雪が舞っていた
この島に桃岩という「大きな岩」と言うか「山」と言うか、そんな所がある
厳寒期、当然見晴台までの道は埋もれている
半分埋まった電柱を頼りに足を踏み入れた
小一時間かけ腰までの雪を払いのけながら登ってみた
そいつは焦点の定まらない雪煙の中から突如現れた
水彩画の景色の中に溶け込み禅としている
懐にしまっておいた缶珈琲を開ける
本来なら「ワンカップ」と言いたいところだが
一本で終わるはずがないのがわかっているだけ、遭難はしたくない
気温はマイナス5度位だろうか?
動いていないと寒さが下から来る
一服して誰もいない見晴台を後に、来た道を戻った
シケで定期便の止まった波止場によってみた
やたらとカラスがうごめいている
自販機で酒を買いカポンっと蓋をあける
一気に半程飲み干すと、酒臭が鼻を突きあげた
半年前の光景が目の前をよぎった
あの晩もこんな臭いを嗅いだ
裸電球の下で奴の手は土で赤褐色になっていた
そして器を口に運びながらポツリと言った
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